医学と哲学の大きな違い

ジル・ドゥルーズ、に詳しい方はあんまり多くないと思いますが、現代哲学に興味が向くと必ずぶちあたる壁、というより読んで最初からスラスラわかるのは不可能。バブル期少し前にブームになった「アンチ・オイディプス」とか、名前買いしただけでチンプンカンプンって思うのが正常です。

その、ドゥルーズの主著「差異と反復」は超絶難解の代名詞で、難攻不落なエベレスト(エベレストは最近はお金を積めば登れちゃいますが)であり、その他の著書も僕は10冊は買っていたとお思いますが、還暦前に理解できていたのは5%に満たなかったとゲロできます。

それが、最近、クリアですクリア。きっかけは普通によくある論評タイプのブログの解説を読んで、特に「反復」って何ぞや……..が理解できて、ゲットです、ゲット。

そうすると、ビックリですが主著だけでなく、他の著作も苦もなくスイスイ。信じられないかも知れませんが、捻りや比喩、引用、展開も即時にスイスイ理解できてまう。

この点が哲学と医学の大きな違いです。医学ももちろん経験値によるコツが大きなウェイト、どころか一番のキモですが、それでも中央が解っただけでは広範な周辺は見えません。細かく、無限な個人差を考慮して一般化しつつ「一般化しない」のがコツです。

因みにドゥルーズは、現在においても最大限に過激で、明るくサディスティックです。

くぅ~~、ゴーマンかましちゃいましたぁーーー。