CategoryCultural anthropology

レヴィ=ストロース「悲しき熱帯」

半世紀前に、構造主義としてもてはやされた「ものの見方」の慧眼がレヴィ=ストロース。「もの」は「者」でも「モノ」でも、要するに人間がどう対象を見ているか、を未開の民族をタネにして論説している美文が「悲しき熱帯」 もう、タイトルの「悲しき熱帯」と、言いたいことのギャップだけで一本勝ちです。ノーベル文学賞も授与され、世に抵抗して同じくノーベル文学賞を与えられたのに、受賞を拒否したジャン=ポール・サルトルを、結果的にはコテンパにやっつけてるのだけど、 レヴィ=ストロース はその文体は熱くてとてもスマートです。...

世人皆酔い、我独り醒める

「世人皆酔い、我独り醒める」by 屈原。屈原は今から2500年前、中国の秦の張儀の謀略を見抜き、踊らされようとする懐王を必死で諫めたが受け入れられず、楚の将来に絶望して入水自殺した、春秋戦国時代を代表する詩人です。...