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医学と哲学の大きな違い

ジル・ドゥルーズ、に詳しい方はあんまり多くないと思いますが、現代哲学に興味が向くと必ずぶちあたる壁、というより読んで最初からスラスラわかるのは不可能。バブル期少し前にブームになった「アンチ・オイディプス」とか、名前買いしただけでチンプンカンプンって思うのが正常です。 その、ドゥルーズの主著「差異と反復」は超絶難解の代名詞で、難攻不落なエベレスト(エベレストは最近はお金を積めば登れちゃいますが)であり、その他の著書も僕は10冊は買っていたとお思いますが、還暦前に理解できていたのは5%に満たなかったとゲロできます。...

花王のメリット

医者になって31年。診察室で、僕のプラベートに類する質問の№2は「先生の肌は何でお手入れをしているんですか?」です。ついでに「先生の使っている皮膚の薬を処方していただきたいんですけれど…」これも鉄板です。 お存じの方もたくさんいらっしゃいますが、僕のお約束は「花王のメリット」です。なんてったってリンスインシャンプーで、アタマのてっぺんからつま先までこれだけでOK。まとめ買い、もちろんしています。アマゾンで定期的にクリックして入替え用のパーケージは常備万端。...

油断大敵、油断快適

およそ飽食の世の中になってこのかた、医療ではメタボリックシンドロームだの、健康産業ではダイエット出来なきゃ人間じゃない、ぐらいのキャッチコピーで皆様、生業を潤わせています。 痩せろ、ダイエットしろって脅迫概念を旗印の「お腹にクビレ」を作る幻想は、まだまだ隆盛を極めそうですが、医療のメタボはというと踊り場を過ぎて科学技術が欲望を凌駕できるレベルに達しています。 もう、糖尿病を人類は簡単にコントロール出来ている。...

ノーベル生理学・医学賞の価値

2021年度のノーベル賞が発表されています。 一般的に、ノーベル賞は発表される順番でその価値は高いとされています。つまり、初日に生理学医学賞、ついで物理学賞、化学賞、ときて(ここまでが科学分野が対象で評価が高い)、その後の文学賞、経済学賞、平和賞は、まーね、、、客観的に評価がどうのこうのでなく、なんかの記念碑って感じでしょか。...