油断大敵、油断快適

およそ飽食の世の中になってこのかた、医療ではメタボリックシンドロームだの、健康産業ではダイエット出来なきゃ人間じゃない、ぐらいのキャッチコピーで皆様、生業を潤わせています。

痩せろ、ダイエットしろって脅迫概念を旗印の「お腹にクビレ」を作る幻想は、まだまだ隆盛を極めそうですが、医療のメタボはというと踊り場を過ぎて科学技術が欲望を凌駕できるレベルに達しています。

もう、糖尿病を人類は簡単にコントロール出来ている。

悪玉コレステロールが人為的(薬を飲む)に減少させられて平均寿命を延ばせるようになったのが20年前から。糖尿病は5年前から既に選択できる内服薬の種類が飽和し、体型さえ気にしなければ、多少の体重増加があろうとも、今ではその気(ただ、単に薬をチョイ飲む)になりさえすれば糖尿病はコントロールできます。まぁ~、あんまり仕組みが簡単だよーんっていうと今まで糖尿病ひと筋で患者さんに説教こくのが生業だった医者には身も蓋もないけれど、実際にはホントに簡単。たぶん、患者さんに1時間で薬の種類をレクチャーするコースをソフトウェアーで作り、自分の採血結果から使いたい薬を自分で選択してもらっても、さほど深刻なトラブルにはならないくらい、内服薬のレパートリーは相互補完的です。

なので、油断大敵じゃなくて、油断快適に食べちゃう、美味しいものなら食べちゃっても…..

大丈夫になってもうてるんでっせぇー。