2021年度のノーベル賞が発表されています。
一般的に、ノーベル賞は発表される順番でその価値は高いとされています。つまり、初日に生理学医学賞、ついで物理学賞、化学賞、ときて(ここまでが科学分野が対象で評価が高い)、その後の文学賞、経済学賞、平和賞は、まーね、、、客観的に評価がどうのこうのでなく、なんかの記念碑って感じでしょか。
さて、ノーベル生理学・医学賞ですが、威厳あるランクとして最高峰なんですが、現在の視点で見れば「歴史的に非常に価値があった」と言えるのは全体の7割ぐらい。残念ながら完全なインチキだ、とか受賞後にその対象研究が全く進展ゼロとかもざらにあります。
代表的なインチキ受賞に「寄生虫発癌説」というのがあります。
「胃に異常が認められないネズミに線虫が寄生したゴキブリを与えると、高い確率で胃癌を発生する。」これでノーベル賞をゲットしています。誤った結果が導かれた原因は、①「高い確率」と確率と言いながら統計的に検証されていない。②ネズミに見られた胃癌と称されたものが実は癌でなかった。
これらとは別に、統計学的検証や実体の生理学的証明が可能になった2000年代以降でも、まがい物のノーベル生理学・医学賞はあります。
情報化社会、デジタル社会の弊害で、元データーにインチキがあると、それを参考にした実験の結果も誤りとなり、どんどんデーターが重なると、どこにインチキがあるかも「共犯感」の誘惑に負けちゃうんだろね。
今のところ「幹細胞」に関する成果は、人類に対して1例たりとも恩恵どころか、1臓器での成果もあげていません。僕はしょっちゅう「iPS細胞」はインチキであると断言しています。物理や化学と違って方程式での証明はできませんが、デジタル技術の進歩でphotoshopを使えばどんな画像表現も可能です。想像上の成果を画像化し、多くの人間が夢と希望の熱にうなされると、インチキはノーベル賞になる。